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廃食油のリサイクルについて
集められた廃食油はこうしてリサイクルされます
- 前処理工程
- メタノールと触媒の溶解
- エステル交換反応
- グリセリンの分解
- メタノールの除去
- メチルエステルの精製
- バイオディーゼル燃料の性状調整
廃食用油には、通常0.5%以上の遊離脂肪酸(油脂の加水分解生成物)・極性化合物
(油脂の劣化生成物)・水・および料理のかすなどの個体不純物が含まれています。
これらの不純物は、特にアルカリ触媒法によるエステル交換過程において、触媒活性を
低下させたり、副反応が起こったりして燃料特性を悪くする副生物を生成するため、
取り除く必要があります。
バイオディーゼル燃料の製造工程には、これらの不純物を完全に除去する前処理工程を
取り入れています。
メタノールと触媒を配合することにより、触媒のメタノール溶液を調製します。
前処理を施した廃食用油と触媒、メタノールの混合溶液を65℃前後の温度で
エステル交換反応を行います。
反応終了後、エステル交換反応の生成物であるグリセリンとメチルエステルの混合物
からグリセリンを分離します。
グリセリンの分離は、グリセリンとメチルエステルの比重差と極性の違いを利用して
行います。
反応後、メチルエステル生成物に少量のメタノールが残存します。メタノールの
含有量を0.3%以下に低減するために、真空フラッシュによってメタノールを除去します。
除去されたメタノールは、エステル交換反応の反応剤として再利用することができます。
グリセリンが分解除去されたメチルエステルには、アルカリ触媒・臭気物質・着色物質
などの不純物が残ります。
これらの不純物は化学処理により除去されます。
メチルエステルの精製工程から得られる精製メチルエステルの流動点は、通常-3℃〜
-5℃程度で、2号軽油の基準値よりも高く、寒冷地域では使えません。
そこで、メチルエステル系燃料専用の防寒剤を所定量まで添加し、その流動点を
-15℃〜-20℃の範囲に低下させます。
こうしてバイオディーゼル燃料ができあがります。



